「自主トレをサボる」のは、あなたの努力が足りないからじゃない

中高年世代の方を中心にパーソナルトレーニングをしていますが、クライアントから、よくこんなお声をいただきます。

「自主トレとなると、どうしてもサボってしまう」

そう言われると、私は「そりゃそうですよね」と、ものすごく納得します。

トレーニングって、一部の愛好家じゃない限りは「やらなきゃいけない課題」みたいな感覚があるように思うのです。重い腰が上がらなくて「サボってしまう」のは、いたって自然な心の動きでしょう。私はこの状況を、「やればできる」とか「努力が足りない」といった根性論で片付けたくありません。もっと根本から見直して、本当に続けやすい形で体づくりを提供したいと常々考えながら、トレーナー業を営んでいます。

私はもともと、体を動かすことが「好き」というより「得意」な方です。
ストレッチは大好物ですし、尚且つダンス経験という資産が上手く作用してくれるおかげで、体作りにおいて「さあ、運動しなきゃ、よっこいしょ」みたいな重さは特にありません。
もっと年齢が上がればわからないけれど、50代に入った現時点では、その重さは比較的ない状態です。

わざわざ運動のために時間を作ってやるという意気込みも特段ありません。
時間が空いた時にその場でできることがあればサクッとやったり、歩きながら何か筋トレを兼ねたり。そういうことが、長年の積み重ねで自然と身についてるようです。
テレビを見ながらストレッチをするのは、もはやクセかもしれない。
もちろん、時間をかけて運動やストレッチをすることもあります。すると決めたら2時間かけて没頭することもあり、それはそれで、私にとっては非常に心地よい時間です。

物理的な行動だけで見れば「毎日コツコツ続けている」となりますが、正直、これは私の中にある「資質」が作用しているだけだと思っています。
日々の習慣云々の前に、もともとそういう資質を持った人だった、というだけのこと。

カテゴリーは違いますが、反対に、私にはファッションに関してはその「資質」が1ミリもありません。
社会通念上、あるいは人前に出るから体裁を気にして服を着るけれど、自分のためだけにファッションを浴びて喜ぶとか、何がなんでも着たいという服がない。本当に興味がないんだと気づきました。ただ、人に会うからちゃんとする。それだけ。本当に残念ではありますが。

そう考えると、運動に対して「サボってしまう」という現象も、私にはかなりロジカルに理解できるんです。私がオシャレをしなきゃいけない時は、プロに委ねたり、何かしらに頼らなければならないのと同じ構造です。

運動も全く同じだと思います。その資質を持ち合わせていないケースにおいて、「家で自主的に運動してください」とタスクを投げたところで、それは難しいに決まっています。

だから、私のInstagramの「踊ってる風シリーズ」やストレッチの紹介は、あくまでも「ちょっと動くきっかけ」になればと思って発信しています。何が引き金になるかわからないし、もしかしたら「資質」があるのに、「自主トレ」という概念や義務感のせいで、自分の資質に出会えていないだけかもしれない。

それに、もし「資質」がなかったとしても、運動を腰を据えてやらなくてもいいという、もっとラフな概念や考え方にシフトできるきっかけになればいい、とも考えています。

たとえば、私のダンスレッスンでも、リズム感を「養う」ためにただ「ノる練習」を強要するのではなく、クライアントの気分が上がる曲を分析したりして、多方面から目的達成を試みています。そのための「マンツーマン指導」なのですから。

「資質」であれこれ分析しましたが、とにかくハードルは下げて下げて、いかに自分に都合よく体作りができるか。

ちなみに、私のセッションは「裸足」で行っています。理由は、どこでも、いつでもできるような環境シミュレーションです。だって、運動のために「わざわざ靴を履く」って、結構どっこいしょな高いハードルじゃないですか。

まずは気軽に、セッションに足を運んでいただけたらと思います。

そこで日常生活に紐づけられる何か(それは人によってそれぞれですが)を、一緒に見つけるお手伝いができたら嬉しいです。

次へ
次へ

「踊ってる風」だけじゃない、私のもう一つの専門現場