【世知辛い】気づいた人だけが得をする、世の中の仕組み

世の中には「申請主義」という仕組みがあります。

介護保険や公的な補助金などがわかりやすい例で、「制度は用意してあるけれど、自ら気づいて、手を挙げた人にしか適用されないルール」のことです。

最近、奇しくも長年愛用している自身のウェブサイト作成ツールを介して、この「申請主義」のシビアさを実感することになりました。

結論から言えば、ウェブサイトの年間維持費をこれまでの約半分に抑えることができました、という話なのですが、少しお付き合いください。

当方のウェブサイトは、Squarespace(スクエアスペース)というアメリカのサイトビルダーを使った自作です。プロの業者に任せれば、すべてが上質に整うことは承知していますが、それでも私が自作を貫く理由は二つあります。

・経費を抑えたい

・好きな時に、好きなように管理していたい

この二つの欲求を満たすために、かれこれ10年以上、このサービスを使い続けています。

使い始めた当時の利用料は、年間96ドル。円高の恩恵もありました。すべてが英語で、日本語は「入力できるだけ」という環境でしたが、そのデザインの良さと管理のしやすさに惚れ込み、今日に至ります。しかし、物価高の影響を受け、現在はシンプルなプランでも年間192ドル。そこに昨今の円安が追い打ちをかけます。
更新時期が近づくたびに為替レートに怯えるのは、なかなかのストレスでした。今回の更新では、ついに3万円を超えました。

そんな中、ネットでSquarespaceの情報を何気なく見ていた時のことです。
普段の英語版とは仕様が違う日本語のページを偶然見つけました。「ん?」と思って内容を確認していくと、日本人向けの円建てプランがいつの間にか始まっていたのです。

その額、年間約15,000円。

これまでのドル払いは3万円を超えていましたから、文字通り「半額」です。
驚いたのは、これほど大きな変更が既存ユーザーの私には一切通知されていなかったこと。今このタイミングで自力で見つけなければ、しばらくは損をし続けていたでしょう。「気づいた者だけが守られる」という現実を、改めて突きつけられた気分でした。

すぐさまサポートへ連絡し、事情を話して相談した結果、すでに支払っていた1年分を日割りで精算し、無事に新プランへ切り替えることができました。

ここで感心したのは、Squarespaceの対応の鮮やかさです。一度こちらが疑問をぶつけることで、その後の手続きは驚くほど迅速で、かなりスムーズに完了しました。
おまけに、昨年12月にドルで支払った時よりも今の方がさらに円安が進んでいたため、日本円に戻ってきた金額が、結果的に当時の支払い額を上回っていました。

散々苦しめられてきた円安から、最後は為替差益の恩恵を受ける。人生、どこでどう帳尻が合うか分からないものですね。

「現状がベスト」だと思い込まず、少しの違和感に敏感でいること。システムが勝手に最適解へ導いてくれるのを待つより、自ら情報を掴みに行く。そんな当たり前のことを、再確認した次第です。

向こうからは教えてくれません。けれど、こちらからアプローチすれば、驚くほどスムーズに事態が好転することもある。

ちょっと大袈裟かもしれませんが、今回の件は、単なる固定費削減の記録ではなく、「情報は自ら取りに行くもの」であり、自分の納得のいく環境は、自らの小さなアクションで整えられる。そんなチャンスを、しっかり掴めた気がします。

いや、大袈裟だな。

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